ロストハウス / 大島弓子

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男兄弟しかいない僕にとって、“少女漫画”というジャンルは触れる機会がほとんどなく、今となっては積極的に取り入れようとせねば読めない漫画だったりします。なので、大島弓子という作家もこれまでほとんど読めてません。それでも『大島弓子は凄い』という話を度々聞くことがあります。
今回読んでみたこの作品。表題の作を含め、4編が収録されている短編集です。全体的に作者の視点が大人っぽいなと思った以外は概ね標準レベルな感じなんですが、2つ目に収録されている「8月に生まれる子供」はショッキングな作品でした。
急激に歳をとってしまう奇病に侵される女の子の物語。若々しい容姿は衰え、身体能力は減退し、記憶はあやふやになり、これまで通りの人間関係も続けられなくなり、その子を取り巻く世界はみるみる崩壊していきます。そして、最後には…。
老いは誰にでも等しく訪れます。歳をとることは“得ること”でもありますが、“失うこと”でもあります。得ることなく、失うことだけの老い。それは、老いの先に訪れる“死”よりもずっと恐ろしいことかもしれません。

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