「四谷怪談」として有名な“お岩さん”の物語がラブストーリーとして蘇る。誰もが知っていてイメージのできていた物語がまったく違うストーリーにして示されたのには驚いた。僕たちがよく知っている怪談に出てくる人格とは伊右衛門もお岩もともに少し違っていることのがその理由だろう。それは、僕にとって、そして他の人にとっても新しいイメージでないかなと思う。
四谷怪談に描かれているような欲に目がくらんでお岩を捨てる人格でなく、愛しいと思う気持ちを持っていることをうまく伝えられない人格として伊右衛門は描かれてる。ただ怨みを抱えた人格でなく、容姿が醜くても尊厳を失わない人格としてお岩も描かれてる。2人とも気持ちをうまく伝達できなくて、誤解を与え、そして抱えている。だから最後に伊右衛門がとった行為を知ったとき、ただハラハラと涙させられる。 - posted by 若
何か書き辛かったから、ずっと放っておいたんだけど、いい加減書いてしまおうかと。京極夏彦の作品は何故か書き辛いんですよ。面白いのは分かってるんだけど、どの辺かがはっきりしてないからだろうか。
「四谷怪談」の京極版です。ハードカバーのと新書サイズで発売されてますが、どっちかいうとハードカバーの装丁の方が雰囲気が出てるかも。
「四谷怪談」をベースにしてるとは言え、オリジナルとは大分解釈が変わってます。伊右衛門の真面目だけど、何を考えてるのか分からないキャラが不気味。巷説百物語 シリーズで大活躍の小股もぐりの又一さんも登場してます。
『とりあえず京極夏彦を読んでみたいけど、厚さが…』という人にお薦め。
- 関連リンク
- 大極宮(公式サイト)
- 嗤う伊右衛門(Amazon)
