顔 / 横山秀夫

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鑑識の似顔絵描きだった瑞穂は、“とある出来事”がきっかけで別な部署に回されてしまう。似顔絵の仕事に名残を感じながらも新しい職をまっとうしようとする瑞穂は、そこに越えられない壁があるのを知るのだった…。ドラマ化もされた連作短編集。
“顔”というタイトルから、似顔絵をきっかけに事件が解決していくような(火サスのシリーズみたいな)話かと思っていたら、そちらは意外にもあっさりで、それより寧ろ職場(男社会)における女性の立場の方が主になっていたのでした。大雑把に言ってしまえば、女性の主人公が『何とかして男社会に一矢報いてやろう』と奮闘する物語なのですけど、そのテーマへのアプローチ自体は別に珍しいものではなく、『あぁこういうことってあるよね、不平等だよね』といったレベル。
一つ一つの話はきちんと完結しているものの、特別目新しさを感じなかった分、あまり強い感慨は受けませんでした。特に「半落ち」の後に読んだので、味気なく感じてしまった部分も。

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