昔ポプコムというパソコン雑誌がありましてね。そこに“三遊亭円丈”という噺家さんが自分のコーナーを持っていた訳です。「円丈のドラゴンスレイヤー」というタイトルでね。パソコンゲームをかたぱしから斬りまくるという。その噺家さんがゲームを作ったと。しかも超大作RPGだと。発売は同ンなじ雑誌のポプコムソフトだと。…有り得ませんよね、こんな出生のゲーム。それが2作目だというんですから、世の中は常人の想像の域を超えていますねえ。
さて、発売された当初から、まーるーでー売れたとも聞かないこのゲーム、実際やった評価のほどは? ……ヘンです。どう変かといえば、あまりに『合理的過ぎて』、『浮いてしまっている』、という言い方がよいでしょうか。例えば…
- 戦闘すると金がかかる(弾薬や補修に)。
- 結婚できる。重婚可。
- “スタミナ”が大事。いろいろな場面でスタミナを消費する。寝ると回復するが…。
- 世界滅亡までにタイムリミットあり。
- 膨大なテキストデータ。敵兵一兵にいたるまで固有セリフあり。
- 大統領になれる。敵国も攻め落とせる。
- 主人公は3人。同じNPCでも主人公によって対応が変化。
等々。どうです? 何となく、『なるほど理に適ってる』とか思いませんか? 今でも決して類似のゲームはないのに、よくこんなゲームを10年ばかり前に出したと思うですよ。
でも、こうしたゲームがこの10年の間に出なかったということは、やっぱりそれなりの訳があるんでしょうね。取っ付きが悪いんです、このゲーム。労力を投下したところと、プレイヤーの喜ぶところがズレてるというか、報われない努力というのは沢山あったと思います(なにせ制作に5年)。
しかしですね。この労力の後を一個一個たどってゆけば、これはすっげえ面白いゲームな訳ですよ。製作者が『こうすりゃもっと面白くなるだろう!』と考えた跡だとかね。感じ取ることができます。世界観もしっかり構築されているしね。剣もなければ魔法もショボいけど、IFの世界で別な自分を楽しむという点で、そこいらのゲームの及ぶところはないです。
結論。正統派(!)RPGです。(誰がハマってくれるか想像つかないので)とかく万人にお薦めいたします! 現在はネット上で、PC-98エミュレータ同梱で販売されています。無料でゲーム前半部を遊べるので、興味のある方はやってみては如何でしょうか。 - posted by maxi