初期の作品と比べると今や別の作品のようにも思えてしまう最近のシリーズ。そこで発売されたこの「IX」は、以前のようなファンタジー調の世界観やクリスタルの登場など、以前のシリーズにあった定番要素を復活させ、“原点回帰”をテーマに作られた作品です。
“原点回帰”という言葉が一体何を再現することだったのかは分かりませんが、この作品が以前のシリーズのような雰囲気を持っているかというと、それは残念ながら実現されていません。言うなれば、現代風にめいいっぱいファンタジーを作ってみましたという内容。
今回導入された装備品からアビリティを習得するシステムは、単純に見えて案外面倒なものでした。重要視されるのは装備品の性能ではなく、如何に有用なアビリティを覚えていくかなので、必ずしも最強装備をすれば良い訳ではなく、また、人数分の装備品を揃えておく必要があります(装備品の合成もあるので、厳密には人数分以上確保するのがベター)。で、せっせと装備を換えてキャラを育てていく感覚が楽しめるかというと、頻繁にキャラが抜けたり入ったりするので、一向にその感覚が味わえません。
それに、これが一番大事なポイントなんですが、ストーリーが駄目駄目です。ほとんどのキャラクターが大した目的意識を持って行動してないので、次はあそこに行ってみよう、そして次は・・という薄っぺらい展開の繰り返しになってしまってます。
ミニゲームや隠し要素は充分すぎるほど豊富なのでそういうなのを含めて徹底的にやる気ならば楽しめなくはない、というレベルではありますが、やはり期待していたような作品ではありませんでした。
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