
「ゆれる」の西川美和・監督作品。物語の主人公は祖父の介護生活にも疲れが見える家族。楽しいことばかりじゃないけれど、各々が幸せを感じながら生活を送っています。祖父が亡くなった葬儀場で、勘当状態だった兄がひょっこり姿を現して…。
薄皮一枚で保たれている幸せと、その崩壊を描いた作品。「ゆれる」でもそうだったけど、西川美和は不安定な人間関係をズバッと描くなぁと感心してしまいます。雨上がり決死隊の宮迫が出ているなど、演技面で不安を感じる人もいるかもしれないけれど、そこはあまり気になりませんでした。
展開上、決してハッピーエンドにはならない話だけれど、それでいてどん底になってしまわない、僅かな救いを残してるので、後味はそんなに悪くありません。これを描こうと思った着眼点と、これを形にしてしまえる力量は素晴らしいです。
著者/訳者:西川 美和
出版社:講談社( 2008-07-01 )
定価:¥ 1,575
単行本 ( 253 ページ )
ISBN-10 : 4062147297
ISBN-13 : 9784062147293


