「リネージュ」というオンラインゲームがあって、その架空の世界の中で使われる武器などが、現実の世界で金銭取引されているそうだ。他のオンラインゲームでも似たようなことがあるらしい。だとすると、もう架空の世界と言えるんだろうか。何か株取引だって、かなり架空の世界だものなあ。
ゲームはクリアするとプレイヤーのレベルが上がったり、次の段階に進んだりする。現実世界はそんな単純でない、ゲームみたいにマニュアルがないと言う人もいるだろう。でも、“現実”の世界というのもゲームの世界みたいに見ることは決して不可能でないと思う。
この映画を見ていても、『これが現実の世界だろうか、それとも虚構の世界?』という疑問は、岡島二人の「クラインの壺」を読んでいるときみたいに持つことがなかった。ただクリアしていくことというシンプルな世界が、どこまでもゲームだなと思う。全ての行動が次のステージなるものに向かっている。
いったい何がクリアであって、いったい何が次のステージなのか分からない社会で生きている僕には、どんなに緻密な謎が隠されていても、この映画の中の世界はゲームだ。ただゲームであるかのように見ることで、少し楽に生きられたりするのかもしれない。 - posted by 若
「機動警察パトレイバー2 the Movie」、「GHOST IN THE SHELL」で有名な押井守監督の実写作品。ただ単にカメラで撮るだけでなく、撮った映像に着色したりと映像的にはいろいろ凝った作品です。
セピアトーンで統一された映像は美しいし、(監督自身が好きだという)ゲーム「ウィザードリィ」をベースにしたっぽいバーチャル世界の設定や演出なんかは面白い。でも、ストーリーがいまいち。『ここは現実なのか、それとも仮想現実なのか?』ってとこで、要は岡嶋二人の「クラインの壷」っぽい話で、今までの作品からもう少し突っ込んだ内容が見せてもらえるのかと思ってただけに期待ハズレ。
バーチャル世界をもっと説明していけば面白くなったような気もするのですけど。寧ろ、現実世界を一切描かない作品というのでも面白くなったような。
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