Danza / オノ・ナツメ
人と人の絆を描いた連作短編集。オノ・ナツメの作品に出てくる人々は基本的に皆イイ奴なのだけど、皆不器用で優しくて、それが丁寧に描かれています。凄く面白いとか印象に残るとか派手さはないけれど、手堅く楽しめる作品。「パートナー」に登場する2人は連載にもなるようで、そちらもまた読んでみようかな。
‘オノ・ナツメ’ タグのついている投稿
人と人の絆を描いた連作短編集。オノ・ナツメの作品に出てくる人々は基本的に皆イイ奴なのだけど、皆不器用で優しくて、それが丁寧に描かれています。凄く面白いとか印象に残るとか派手さはないけれど、手堅く楽しめる作品。「パートナー」に登場する2人は連載にもなるようで、そちらもまた読んでみようかな。
舞台はイタリアの共同アパート。そこの住人と、唯一空き室となっている“5番目の部屋”へやってくる人々の物語。
・・と書くと「めぞん一刻」みたいな話にもなりかねませんが、実際はもっと地味でしっとりした話。連作短編形式で進む物語は、大きな抑揚もないのだけど、何故か印象に残るエピソードが多いです。登場人物たちの優しさが、作品の心地よいものにしています。オノ・ナツメが最近ちとマイブームになってきていたり。
『お前の人生を 小説のネタにするんじゃなくて、 お前を小説にする』
決して幸せだったとは言えない、ただ一つの約束を胸に人生を送ってきた男 イアンの物語。純粋で無垢なイアンはとても不幸なのだけど、読後感は可哀想とかやりきれないとかそういう感じではないです。オノ・ナツメを読んだのは初めてでしたけど、独特の描線を含めて、とても不思議な作品。
未完の単行本と完全版の2種類が発売されているので注意。Amazonへのリンクは勿論、完全版の方にしています。