12色物語 / 坂口尚
「石の花」や「あっかんベェ一休」などで有名な作者の“色”をテーマにした連作短編集。
孤独な老人の死と向き合う姿を描く「朝凪」は良かったんですけど、その他の話は何だかパッとしないのが多くて、もう少し期待してたんですけど、思ってた程ではなかったです。結局、坂口尚の作品をざっと読んでみましたけど、当たりはかなり少なかったような…。
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「石の花」や「あっかんベェ一休」などで有名な作者の“色”をテーマにした連作短編集。
孤独な老人の死と向き合う姿を描く「朝凪」は良かったんですけど、その他の話は何だかパッとしないのが多くて、もう少し期待してたんですけど、思ってた程ではなかったです。結局、坂口尚の作品をざっと読んでみましたけど、当たりはかなり少なかったような…。
「石の花」、「VERSION」と同じく長編作品。タイトルからも分かるように、あの“とんちんかんちん一休さん”の一休の生涯をモデルにした作品。
一応、有名な逸話(水飴や虎の屏風など)も出てきますが、基本的には仏教の思想に関わる深ぁい話になっておりまして、“仏教”というあたりで本格的に読み解いてみようという気もあまりなく、一通り読むのは結構シンドかったです。長編3作の一つだからという意味合いで読んだというのが本音。
早逝の漫画家 坂口尚の3作ある長編のうちの一作。“画素”と呼ばれる知性を持ったバイオチップを研究していた博士が画素と共に姿を消す。博士の足取りを追ううちに、謎の集団に命を狙われたりして…。
序盤の展開の部分は面白かったですが、中盤からの『人間はここから生み出された』的な大仰な展開になってくると、段々冷めてきてしまいました。当時はともかく、現在ではあの異空間の描写は古臭く感じてしまいましたし。これなら「石の花」を推すかなぁ…。
若くして亡くなってしまった為に寡作ながら、高い評価を受ける坂口尚の長編作品。オリジナルは絶版のようですが、文庫版で再版されています。
舞台は第二次世界大戦中にナチスの占領下に置かれたチェコスロバキア。農家の息子として育った主人公 クリロは突然のドイツ軍の襲撃により、自身も泥沼のような戦闘の中に身を置くようになる。敵を殺し、仲間が殺されていく中で、クリロは正義と悪の存在に悩まされ続ける。
それなりに古い作品だけあって絵は少々古臭い(古いだけで下手ではない)ものの、発狂してしまいそうな難しいテーマから目を背けることなく見事に描き切っています。「もののけ姫」のように無難な結論に逃げてもいません。そのせいで読み始めるには少々気合が必要な作品になってしまってはいますが、作品から伝わってくるメッセージは強く自分の価値観を揺るがしてくれます。
是非一度読んでもらいたい名作です。