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百鬼夜行抄 (1~16巻) / 今市子

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題名にも“百鬼”とある通り異界の生物がたくさん出てくる漫画。でも、「四谷怪談」のような恐い話というよりは、愉快で温かい不思議な作品。物語に出てくるエピソードや結末に優しさがあって、いい感じになっている。
登場人物も霊感の強い、見えてしまう人たちが大勢出てくる。高校生の主人公(5巻では“変身”する)とその親戚の大学生が中心にちょっと不思議な世界が展開する。それに、人間だけでなく“尾白”、“尾黒”、“青嵐”といった魅力あふれる妖怪も、この漫画の主要な登場者。正直言って、この3匹(?)は、愛嬌がありすぎて妖怪という言葉が似合わない。
出てくる異界の生物は、水木しげるの漫画にでてくるような有名な妖怪たちではなくて、作者のオリジナリティーあふれるのばかり。
しかし、連載している雑誌「ネムキ」を見たことがない。 - posted by 若

「ネムキ」に連載されてる(らしい)妖怪漫画。連作短編形式なんだけど、一話一話の話がしっかり練られているので、それなりに気合を入れて読まないと話の細部が入ってこないかも。“漫画”というよりはちょっとした文学作品の味わい。
絵は決して上手いとは言えない(だからと言って下手でもない)けれど、いわゆるデッサン力がどうとかいうより、空気感や雰囲気を描けるのは凄い。こういう作品はニュアンスや世界観をウリにした抽象的なところにいってしまい勝ちなのに、前述した通りストーリーもきっちり考えてあるし。
連作短編だから終わらそうと思えば次の話でも終わらせられる感じ。願わくば下手にダラダラ続けるよりは綺麗なところできっちり締めて欲しい。

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百鬼夜行抄(Wikipedia)
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うしおととら (全33巻) / 藤田和日郎

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前半部はレベルが高かったのに、後半部はとっても酷いという僕にとって残念だった作品。佳作くらいはあげたいけど、減点が多すぎる…。
お寺の子である蒼月潮はひょんなことから自分の家の蔵にあった使用者の魂を削って妖怪を退治する“獣の槍”を手にすることとなる。その槍に300年間貼り付けにされていた妖怪 とらと共に妖怪達との戦いに巻き込まれていく潮。そしてその背後には巨大な影があった…。
絵や話の見せ方は洗練されていったし、最初から基本的には話は臭かった。でも、それが気にならない何かがあったんだと思う。それが“HAMMR”が出てくる話あたりを境に臭いだけの作品になってしまった。短編を集めた別冊として出てる「外伝」はそれの集合体。その流れをくんだ連載中の「からくりサーカス」は…。「時限鉄道」とか滅茶苦茶良かったのになぁ。
それにしても巻末にたまに付いてる「うしとらクイズ」には笑わせてもらいました。アレンジがまた上手いんだわ。

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うしおととら(Wikipedia)
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