ラグナロク -黒き獣- / 安井健太郎
水野良も絶賛の第3回スニーカー大賞受賞作。やたらとテレビCMに気合が入っていたので買ってみました。
超人的な肉体能力を持ちながら、傭兵ギルドの最高ランクを蹴った男、リロイ・シュブァルツァー。今やフリーとなった彼を雇うのは、過去に因縁を持つ女、レナ・ノースライト。自身もまた戦士であるレナが依頼するほどの事件であるからには、一筋縄ではいかないようだ。
ラグナロクで特徴的なのは、リロイの持つ剣・“ラグナロク”が語る一人称になっていることである。しかもこの剣は先文明が魔族に対抗するために造ったもの、つまりロステクらしく、持ち主以上の知能を持っている。たまに出る不必要な設定解説は、おそらく彼の余りある知識、そしてそこから生じる性格のせいであろう(と好意的に解釈する)。
内容はといえば、ストーリーはあまりない。ひたすらリロイが敵を斬りまくる。本の3分の2は戦闘シーンじゃないかと思うほど戦っている。そしてリロイは唐突に悩む。彼は人間ではない。魔族の血が入っているかもしれない。しかしそれでも人間のために戦い続けるのである。何故か? 人間が好きだからである(それって理由になるのか?)。とりあえず悩み終わると、ただ戦うのみである。すぐに敵が出てくるから戦う。それを倒せば、また別の敵が出てくる。戦っているうちに全てを忘れるらしく、最後は同じような境遇の者と殴り合って友情を芽生えさせる。
なんちゅーか、戦ってばかりなお話であった。それと、あからさまに『続きますよ』と言いたげなラストは減点1。ちゃんと締めてください。 - posted by たくま
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