模倣犯 (上・下巻) / 宮部みゆき
「ダ・ヴィンチ」誌上で2001年のBOOK OF THE YEARに選ばれた作品。基本は連続殺人事件の真相を追うミステリー仕立てですが、他と少し違うのは犯人やそれを暴いていく刑事たちと共に、残された被害者や加害者の家族にも脚光を当てています。映画化も決定しています。
そのような視点は新しい(・・かな? 少なくとも僕は初めて読みました)のですが、その為には事細かに被害者や加害者の状況を説明せねばならなく、またそれが詳しすぎるくらい書いてあって、もう少し綺麗にまとめられたんじゃないかという気がします。序盤の(高村薫のような?)愉快犯の言動に腹を立てながらも事件の乏しい証拠から全貌を掴もうとする流れは面白かったのですが、中盤から終盤にかけての犯人サイドの経緯を一通り読まねばならないのは退屈で、途中から大体オチの予想がつくのに、それでもひたすらラスト読みたさに読み続けてしまったというか。分厚かったので余計にそう思えたのかもしれないですけど。
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