陰陽師 (全13巻) / 夢枕獏・作 岡野玲子・画
ただの国家公務員が、こんな遠い未来でスーパースターになることになるとは…。そうはいっても安倍晴明は存命中に既にスターだったのだから、不思議でないのか。
しかし岡野玲子によって安倍晴明はクールで美しい人物像が固まったみたいだ。それに止まらず10巻にいたっては天地をつなぐ大役まで果たそうとし始めている。いいのか…?
コンピューターを使っているのだと思っていた絵は、スクリーントーンを何枚も重ねているらしい。でも、そんな細かさのおかげか、このマンガは雰囲気があると思う。
さらに膨大な情報が詰め込まれていて、それも面白い。1巻から“名”とは“呪”だという清明の語りがあったけれど、こういう歴史と地理が少し違って見てみたくなるのも「陰陽師」の好きなところだ。 - posted by 若(2002.06.23)
夢枕獏の同名の小説を岡野玲子が漫画化。岡野玲子の漫画は少々癖があるけれど、綺麗な描線と、とぼけた雰囲気は『原作を超えた』と言わしめるほど。一時期あった陰陽師ブームの火付け役にも、この作品が一役かっています。
独自のアレンジはあったものの、比較的原作に忠実だった序盤~中盤までは凄くイイのですけど、陰陽道などにどっぷりハマってしまったらしい作者の神秘主義に傾倒する様が露骨になる終盤は、抽象的すぎてついていけません。原作は今でも短編完結型ですけど、この漫画版もそちらの方が楽しめたのかなと思ったりします。有名な蘆屋道満とのエピソードもあんな風になってしまっては面白さ半減です。
- 関連リンク
- OGDOAD(公式サイト)
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