
一時は漫画家を目指していたことでも有名な岩井俊二の漫画作品。・・とは言っても「花とアリス」は自身の手で映像化されているし、漫画というには絵が・・というところもあって、実際には絵コンテに近い漫画です。なので、オリジナルを知らない(観てない)人にはオススメできる一冊ではありません。
断片を繋ぎ合せたような岩井俊二の映像表現はわかりにくい部分もあるのですけど、この漫画版ならじっくり読めるのでストーリーはよりわかりやすいです。嘘に嘘を重ねる羽目になるハナは滅茶苦茶ですけれど、最終それで何とかなっちゃう先輩も大概だなと。
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元はインターネット小説。それが映画化、単行本化されたものの、単行本版。映画版とは違い、ネット上の掲示板でのやり取りを中心に進んでいき、終盤は映画版と同様の中学校を舞台にした物語へとなっていきます。
映画版を観た時はその内容にあてられたもんですが、小説版はそこまでではなかったです。一つは映像の方が陰鬱な表現をより鮮烈に表現できていたから、もう一つはこればっかりはどうしようもないのですけど、リリイことSalyuの歌声が実際には聴けない点にあると思います。
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- リリイ・シュシュのすべて(Wikipedia)
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些細な日常の、どうでも良いような出来事をここまでキラキラと描けるのは、典型的に少女漫画的だと嫌いな人もいるようだけど、個人的にはしっくりきて好き。ネットで短編として公開されていた時期から好きだったのだけど、その時はわかるようなわからないような話だなぁと思っていたのに対して、綺麗な形にまとまっています。
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中学に入って新しくできた友人が、劇的に変わってしまう。それも少し羨望の気持ちさえ持った優等生が。彼は中学に入って、強くなりたかった。
自分のイメージを変えるということは簡単なことかもしれないし、難しいのかもしれない。自分のイメージというのは絶えることなく今ここでの言葉・振舞いが造り上げていく。でも、過去あの言葉・振舞いも同時に思い出されなら理解される。
映画の中で優等生だと思われていた少年は、ある出来事を境にそれまでと違うイメージをまとう。彼のすることを周囲の人間はもうそれまでの彼のイメージで理解できない。全く新しい彼のイメージが動き出す。彼がそれを望んでいたかどうかは分からないけれど、動き出したイメージは再び彼のすることを束縛することになる。
この映画で、自分のコミュニケーションと心が激しく違ってしまった人物はいなくなってしまう。いじめのリーダーとなった少年、援交を強いられた少女。ただ自分の行為も心も変えられなかった少年と、自分の変化をばっさりと外に示して見せた強い少女が、最後にやわらかい光に包まれる。何かもの凄くキレイなのに残酷な映画だ。 - posted by 若
岩井俊二監督の最新作。ネットで連載されていた小説を映画化した作品とか聞いたような。
いじめ、援助交際、暴力、死。現代の、あの世代の少年・少女たちにとって、これらの出来事はテレビの向こう側の物語ではなく、自らの生活の延長線上で繋がっています。それらを容認する訳でなくても、それらを自分の内の何処かに住まわせねば外の世界との接点は得られません。それらに呑まれ自分の手で犯してしまう人間、逆にそれらの被害者となる人間。この2つは紙一重で、どういう育ち方をしてきたからああなるとかいう類のものでないことも既に(感覚的に)理解しています。
この作品に登場する残酷で胸糞悪くなるようなエピソードは、平坦な日常の物語。そこを潜り抜けてくる少年・少女たちの先には、一体何が見えるのだろう…?
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「ダ・ヴィンチ」で連載されていた映画にまつわるエッセイ集。“映画にまつわる”と言っても、お薦めの作品を紹介したりどの映画がどうだこうだと言うんじゃなくて、その映画にまつわる個人的な思い出を紹介する、という内容。
トラッシュバスケット = ゴミ箱に入るからといって、必ずしもその映画がゴミだとは限らない。どれだけ世間の評価が低かろうと、作品の出来不出来に関係なく、代えがたい思い出のある作品っていうのはそれぞれの人にある筈。まぁ、あくまで個人的なものなので、登場する映画で観てみたいと思わせてくれるような作品はなかったけれど。
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