
ヒロシマやナガサキを描いた作品というのは本当に沢山あって、漫画でも「はだしのゲン」を始め、いろんな作品が世に出回っています。でも、正直なところその手の話が描く悲惨さ・残酷さに辟易していた感は否めません。
本作は、あの出来事を経て生き延びた、ある意味で“失わずに済んだ”人たちの物語です。でも例え、自らが死なずに済んだとしても、その後平和な人生を歩めるとしても、決定的に“失われて(奪われて)しまった”ものがあり、そしてそれらを元に戻すことはもうできません。
そんな欠落感を背負いながら生き続けるというのがどういうことか、それは戦争ですら聞いてしか知らない僕のような世代には想像もつきません。それでも読了後、突然に突きつけられたその感情は、戸惑いと静かな怒りを生み出したのでした。
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第二次世界大戦中、ナチスの占領下のゲットーで過ごすこととなったピアニスト ウワディスワフ・シュピルマンの自伝を元にした作品。
見ようによっては、戦中ひたすら運が良かった男が、ひたすら傍観し続ける話、と言えてしまうのかもしれない。タイトルから受けるイメージでは、ピアノの演奏シーンがどれほど感動的なのか期待していたのに、実際にはそれほどでもなかったです(クライマックスの見せ場ではあるのだろうけど)。「海の上のピアニスト」みたいに、または「シャイン」みたいに演奏シーンに何らかの感動があると良かったかなぁ。
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- 戦場のピアニスト(Wikipedia)
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「宮崎駿の雑想ノート」の続編。・・とは言っても、前作と比べると随分と収録数が少ない。オットー・カリウスが主人公の「泥まみれの虎」と、これまで未収録のままだった「ハンスの帰還」(「豚の虎」の続編)のみ。あとは、戦記モノなんかに興味がある人ならともかく、単に『宮崎駿の漫画が読みたかった』という方(例えば僕)がわざわざ買うような内容(と言うより、主に値段)ではありません。
ぶっちゃけた話、この2編だけが綴じが逆なんですね。当時原稿が上がっていた筈の「ハンスの帰還」が「雑想ノート」に収録されていなかったのはそういう理由からのようです。ただ、漫画自体はそれなりに面白いので、戦記モノがいける方や、2編だけでも値段に見合った内容だと思える方にはお薦め。
とりあえず戦車兵にはなれないと思った。
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- 宮崎駿の雑想ノート(Wikipedia)
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若くして亡くなってしまった為に寡作ながら、高い評価を受ける坂口尚の長編作品。オリジナルは絶版のようですが、文庫版で再版されています。
舞台は第二次世界大戦中にナチスの占領下に置かれたチェコスロバキア。農家の息子として育った主人公 クリロは突然のドイツ軍の襲撃により、自身も泥沼のような戦闘の中に身を置くようになる。敵を殺し、仲間が殺されていく中で、クリロは正義と悪の存在に悩まされ続ける。
それなりに古い作品だけあって絵は少々古臭い(古いだけで下手ではない)ものの、発狂してしまいそうな難しいテーマから目を背けることなく見事に描き切っています。「もののけ姫」のように無難な結論に逃げてもいません。そのせいで読み始めるには少々気合が必要な作品になってしまってはいますが、作品から伝わってくるメッセージは強く自分の価値観を揺るがしてくれます。
是非一度読んでもらいたい名作です。
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はっきり言ってこの本が相当マニアックな本だというのは否めません。完全な個人の趣味の世界です。ただし、宮崎監督が戦争のことが(戦争が、ではない)好きなのはよく伝わってきます。
この本の面白さは書いてある話の本当か嘘かの境界線が分からないこと。うっかり騙されてしまいそうな風に書いてあります。前半部は硬派に文が多いのですが、後半は漫画としての要素が増えてきます。
映画になった「紅の豚」の原作もこのシリーズから出ました。増補改訂版には収録してあります。ラジオドラマ化もされてCDで発売されてますが、買う人いるのかなぁ。
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- 宮崎駿の雑想ノート(Wikipedia)
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登録タグ: 宮崎駿, 戦争, 雑想ノート