東京奇譚集 / 村上春樹
4つの短編に、書き下ろしの「品川猿」を加えた短編集。ファンタジーとまではいかないけれど、日常からは少し外れた不思議な話で、これまでも村上春樹はよく似た話を書き続けています(「レキシントンの幽霊」とか)。
最近の村上春樹はTomokui的にアタリハズレがあるのですけど、これは比較的アタリの部類でした。とは言っても心に残る名作・・という訳でもなく。村上春樹の短編は読んだ後ケロッと中身を忘れてしまうものが多いです。
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4つの短編に、書き下ろしの「品川猿」を加えた短編集。ファンタジーとまではいかないけれど、日常からは少し外れた不思議な話で、これまでも村上春樹はよく似た話を書き続けています(「レキシントンの幽霊」とか)。
最近の村上春樹はTomokui的にアタリハズレがあるのですけど、これは比較的アタリの部類でした。とは言っても心に残る名作・・という訳でもなく。村上春樹の短編は読んだ後ケロッと中身を忘れてしまうものが多いです。
とある夜が明けるまでを描いた物語。村上節は相変わらず健在ではあるものの、何なんだろうと思わせる部分も多いです。以前の作品でもこういう『何なんだろう』という部分はあったのだけど、それはそれでしっくり来ていたのに対して、今回は何か浮いてしまってる感じ。マリの物語をもっと深く読んでみたかった。
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「スプートニクの恋人」や「神の子どもたちはみな踊る」あたりがいまいちピンとこなかったのに対して、久々に村上春樹らしい作品を読んだような気がします。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と同じく2つの物語が最終的には一つになっていく構成で、今回は家出少年の田村カフカ(偽名)と、猫と話せるお爺さん ナカタさんのいろんな意味での旅の物語。
やっぱ村上春樹というと、こういうありそでなさそうな境界を保っている作品に惹かれるのかもしれない。あんまり現代社会との接点とかそういうのは要らないなぁと。
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いろいろと村上春樹の作品を読んだけど、未だに一番好きな作品。確か一番最初に読んだのがこの作品だったと思う。
儚く、そしてちょっとシュールな雰囲気が漂う世界観。これが村上作品の魅力です。この作品ではそれとストーリーのバランスが取れていてグイグイと読まされる。村上流ジョークも好き。村上作品を面白いと思えるかどうかは、この村上流ジョークにハマれるかどうかだといっても過言ではないかも。この作品のハードカバー版の装丁は村上春樹本人がデザインしたそうです。
因みにこの作品の基(絵でいうスケッチみたいなもの)になってると思われるのが短編集「蛍・納屋を焼く・その他の短編」に収録されている「蛍」。そして同じく短編集「レキシントンの幽霊」に収録されている「めくらやなぎと、眠る女」。この2つに同じようなエピソードが収録されています。本作を読んで気に入った人はチェックしてみてはどうですか?
村上春樹による回文集。回文とそれについての短いコメントという形式。
普通に回文なので、特にどうと言うことナシ。通して30分もあれば読めます。それにしても「アンダーグラウンド」以降、何故かこういう不可解な作品を発表するんですね。
イラストはちょっと素敵です。詩集などのように気が向いた時に適当に開いて見る的な楽しみ方はできそうな本でした。