‘松本大洋’ タグのついている投稿

ナンバーファイブ (全8巻) / 松本大洋

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『平和を維持するため』という大義名分の元に作られた部隊 虹組。そのメンバーの一人、ナンバー吾が仲間を殺し逃走する。それぞれの想いを余所に、彼らは殺し合わねばならないのか…。
全体的に非常に分かり辛いです。テーマ自体は決してそうでもないのに、語り口のせいで難解だと感じられるというか。松本大洋というと、よく考えられた台詞回しが特徴的だけど、今回はそれがマイナスに回ってしまったような印象すら受けました。悪くはないけれど、人を選びそうです。

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花 / 松本大洋

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劇団 黒テントの脚本として描き下ろされ、「ビックコミック・スピリッツ」に掲載。その後、加筆修正して単行本化された作品。面打ち師としての才を持つが家に引き篭もっているユリ、同じく面打ち師だが才能は兄に及ばず皆に認められないユリの弟 ツバキ。彼ら面を通じた成長の物語。
相変わらずの松本大洋らしい作品だとは思う。キャラの描き分けがいまいちなされておらず、短い話なのにそこそこな数の人物が登場するので、何度か読まないとキャラの関係が頭に入ってこない。前述したように作画からテーマまで如何にも松本大洋らしいのだけど、ガツンと来るような力は感じられなかった。「GOGOモンスター」でもそうだったけど、やはり“あちら側”への魅力を感じているのかという部分がチラホラ。

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ZERO (上・下巻) / 松本大洋

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無敗のボクシングのチャンピオン 五島雅。年をとり、人から“廃人工場”と呼ばれても彼は戦い続けることにしか生きる意味を見い出せず、ボクサー、またチャンピオンとしての幕を引く為に“壊れないオモチャ”を求めていた…。
上巻の最初はまだ絵がまとまっていないのでノリが悪いような気がするけど、トラビスとの試合が始まると完全にそのペースに乗せられてしまいます。五島の一見普通の人に見える、でも見る人が見ればその異常性に気付いてしまう、その意図せずに伏せられた狂気にゾクゾクします。そして、あの結末。最後に五島は花を咲かせたのかもしれないけれど、同時に踏み込まなくてもよい、踏み込んではいけない領域から帰ってこられない、孤独な人間になってしまっているのです。

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鉄コン筋クリート (全3巻) / 松本大洋

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松本大洋のマンガでは、一番有名な作品。「花男」より更にシュールな世界で繰り広げられる、2人の悪餓鬼 シロとクロの物語。
独特のペンタッチと構図の“画”は、間違いなく松本大洋の魅力の一つだけど、モノローグもセンスが良くて、格好いい。
どんどん闇に落ちていく“クロ”を“シロ”はどうやって救うのか。超現実世界で繰り広げられるクライマックスの“クロ”と“イタチ”の葛藤が、松本大洋の画と言葉で最高にスタイリッシュになっている。神様が作るときに失敗しても、欠けているネジを持っている人がいてくれれば、大丈夫なんだと思わせてくれる作品。 - posted by 若

松本大洋の作品の中ではおそらく一番有名。でも、「ピンポン」みたいに絵への抵抗さえなければハマれるかというとちょいと疑問。この作品は絵だけじゃなくノリも少々濃いから。テーマは松本大洋らしい。
松本大洋の作品は「ピンポン」 → 「ZERO」 → 「鉄コン筋クリート」と読んできたんだけど、この作品は僕にとって松本大洋の初めてのファンタジー。そのせいか終わり方なんかがちょっとしっくりこない感もあるけど、良い作品だとは思う。
ここまでくると画集の「100」、「101」も欲しいなぁなどと思いつつ。

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ピンポン (全5巻) / 松本大洋

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それまでの松本大洋作品と比較すると、かなりシンプルな絵。舞台も現代の日本、主人公も詰め襟の高校生と、かなりリアルな世界で、過去のマンガとはあまりにも違う。しかし、松本大洋でなければ描けなかった卓球マンガ、松本大洋でしか読めないスポ根マンガ。
まるでページ全体がポップアートのようでありながら、一つのコマの画のスタイリッシュさ、スピード感のすごさに驚愕。卓球がこんな格好良く描ける人がいるとは。“画”と“言葉”の構成が抜群なので、ものすごく濃密。各巻の巻頭カラーページの色鉛筆による描き方も面白い。
5巻でカモメが飛ぶ頃には、どっぷりと松本大洋のセンスに参ってるはず。もちろんストーリーも「キッズリターン」を彷彿とさせて、読ませてくれる。こんな画で、こんな物語にも引き込ませるのだからスゴイ。 - posted by 若

松本大洋のファンなら嫌いな人などいないんじゃないかと思えるほどファンの心をがっちり掴んだ作品。『負けていく人物を描きたかった』という言葉通り、試合で勝った人も負けた人も何らかドラマ性を抱いています。
松本大洋の作品の最大の壁は“絵”。この絵が好きになれないという理由で、読まない人がいます(というか、ギャグ漫画だと思ってる人までいた)。ただ、ちゃんと読み始めてハマらなかった人に未だ僕は出会ったことがありません。構図とかシズル感(それらしさが出てるかどうか)は素晴らしい。それに抜群の台詞回し。台詞だけで泣いてしまいそうになる数少ない漫画の一つではないでしょうか?

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松本大洋の本
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