デューク / 江國香織
同作者の短編集「つめたいよるに」の一編を版画家 山本容子の作品を付けて絵本にした一冊。愛犬が死んでしまって失意の底にある主人公が“とある出会い”を体験するというような物語。
途中までは普通な話に思えるのに、ラストでキリッと締めてある良作。ちゃんと納得のいく心地の良い作品。江國香織の作品はそんなにいうほど好きでもないんだけど、気まぐれで借りてきた割にこれは当たりでした。
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同作者の短編集「つめたいよるに」の一編を版画家 山本容子の作品を付けて絵本にした一冊。愛犬が死んでしまって失意の底にある主人公が“とある出会い”を体験するというような物語。
途中までは普通な話に思えるのに、ラストでキリッと締めてある良作。ちゃんと納得のいく心地の良い作品。江國香織の作品はそんなにいうほど好きでもないんだけど、気まぐれで借りてきた割にこれは当たりでした。
アル中の笑子とホモの睦月は戸籍上は夫婦。しかし睦月には恋人の紺(もちろん♂)がいたりもする。そんな2人(いや、紺を入れて3人)が繰り広げる何処となく寂しくて心温まる物語。
作中の空気がすごく澄んでいる感じ。睦月、笑子のそれぞれが互いを気遣いあっている姿が切ないです。睦月の愛人である紺も魅力的で憎めません。
ホモモノだからといって敬遠しないで一度読んでみることをお薦めします。
辻仁成が「blu」(青)で男性サイドから、江國香織が「rosso」(赤)で女性サイドから描く恋愛小説。とは言ってもその2つの物語が交差するのは最後の方だけで、途中までは離れ離れになったそれぞれの想いを綴ってあります。映画化もされました。
どちらかいうと「blu」の方が面白かったです。何だか「rosso」の方は女性的な心理描写が多くてうんざりしてしまう。ラストも少しだけ違うんだけど、それも「blu」の方が前向きで良かったです。
せっかくそれぞれの視点で描こうとしてるんだから、二人の接点をもっと増やして感じ方の違いを描いたりしたら面白かったのに、と思うんですけど、どうでしょう?