
江戸川乱歩賞、直木賞を受賞した藤原伊織の作品では一番有名であろう作品。爆弾で人を殺してしまったトラウマを持つ一人の男の物語。
僕は以前一度読んで、そのあと藤原伊織にハマってから文庫で買ってもう一度読んだんだけど、この人の作品の中では一番面白かったです。以前読んだ時はそれほど面白いとは思わなかったくせに。この人の作品はどれを読んでもよく似た雰囲気、よく似たストーリーではあるけど、不思議と飽きることなく僕を魅了します。
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第9回すばる文学賞を受賞した「ダックスフントのワープ」を含んだ4編が収録された短編集。おそらく初期の短編を集めたモノになるんだと思います。
初期の作品だからか以後の作品に比べると雰囲気が大分違ったりして、以後の作品も何となく村上春樹に似てるような気がするんですが、この作品はもっと顕著にその傾向が出てます。だからといって面白くないとかそういうのとは別で、表題にもなってる「ダックスフントのワープ」と「ユーレイ」は好きでした。逆に「ネズミ焼きの贈りもの」と「ノエル」については『別にィ』って感想。
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「テロリストのパラソル」で直木賞・他を取った藤原伊織のハードボイルドな雰囲気が漂う短編集。表題の「雪が降る」(一番のお薦め)を含む6編が収められています。
正直、「テロリスト…」を読んだ時はあまりピンとこなかったんだけど(面白くない訳じゃない)、久々に読んだ本作は面白かった。これは作者の力量が上がったせいなのか、僕に変化があったのか…。
台詞回しなんかに何処か村上春樹の匂いを感じるところがあるのも好み。これを切欠に前々から読もうと思ってた「ひまわりの祝祭」も読んでしまいました。
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ハードボイルドな大人の男を描く藤原伊織の中編小説。今回の作品も話の展開としては今までのものと似てるしテーマもよく似たとこなんだけど、やっぱり好き。「ひまわりの祝祭」はラストがいまいちだったけど、本作はラストもちゃんと締まってたしこちらの方がお薦めかな。
それにしても藤原伊織って元デザイン関係者? 「ひまわりの祝祭」でもこの作品でもデザイン業界が絡んできてる。内容から察するにデザイン業界から作家として転身した感じ。
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自分の身体に蚊トンボの白鬚(シラヒゲ)が住み着くことになった青年 達夫は、隣人の黒木を助けたことから、思いもかけない騒動に巻き込まれていくことになる…。
基本的な構成はこれまでの作品と同様。でも、“論理的思考が得意な相棒の力で特別な能力を発揮したりする”というあたり、かなり「寄生獣」(かそれに類する作品)からの影響が垣間見えます。これまでとは違い主人公を若く設定したせいで、このような設定を追加せねばならなかったのかもしれませんけど、正直何だかなぁという感じ。盗撮やらハッキングやらが随所に出てくる割に、登場人物たちが携帯電話(「名探偵コナン」にも出てくるくらい、盗聴され易いので有名)で内緒話をしまくってるってのは…。しかも、あのラストは何よ、本当に。
結構な長編だった割に、最後に行けば行くほど盛り下がっていったような印象でした。もっと普通の話でイイです。
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