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勇午 (1~22巻) / 真刈信二・作 赤名修・画

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いろいろな争いが世界にはあふれていることがメディアを通じてわかってくる。そして少しの興味や関心を持って知る気になると、争っている同士に彼らなりの正義や論理がきちんとあることも見えてくる。どちらかの立場が正しいのだとある善/悪の立場から見れば言いたくなるかもしれないけれど、そのある善/悪の基準がなぜ正しいと言えるのかという問題は克服できない。
このマンガの主人公にあたる勇午は、世界でも一流にあたるプロの“ネゴシエーター(交渉人)”だ。だから世界各地がストーリーの舞台となり、日本人と違う思想や正義をもつ人たちが多く出てきて、そこで交渉というドラマがくり広げられる。「ゴルゴ13」のように現代世界の動きを感じられ、「MASTERキートン」のように知的な楽しみを味わえる稀有なマンガだと思う。
ネゴシエーターである勇午はこれが正しいのだなどと強制しない。あくまで依頼人との契約を遂行することが目標だ。でもアイルランド紛争やインドのカースト制度などの問題をかかえている集団や人には世界がどう見えているのか、このマンガを読むと感じられる。そこには正しい基準などなくても、なんとか共に生きていく方法があるのではないかという希望も感じる。 – posted by 若

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