‘鬱’ タグのついている投稿

リリイ・シュシュのすべて / 岩井俊二

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元はインターネット小説。それが映画化、単行本化されたものの、単行本版。映画版とは違い、ネット上の掲示板でのやり取りを中心に進んでいき、終盤は映画版と同様の中学校を舞台にした物語へとなっていきます。
映画版を観た時はその内容にあてられたもんですが、小説版はそこまでではなかったです。一つは映像の方が陰鬱な表現をより鮮烈に表現できていたから、もう一つはこればっかりはどうしようもないのですけど、リリイことSalyuの歌声が実際には聴けない点にあると思います。

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Yen Town Report(公式サイト)
リリイ・シュシュのすべて(Wikipedia)
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ブラッドハーレーの馬車 / 沙村広明

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無限の住人」などで有名な沙村広明の連作短編集。ブラッドハーレー家が抱える歌劇団にスカウトのは多くの少女たちの憧れとなっていた。しかし、招かれた彼女たちの姿を見たものはいない。彼女たちの行く末には衝撃の真実が隠されていた…。
詳細は避けますが、まぁ凄く胸糞悪い話です。通しての物語は比較的綺麗なところに収まりはするものの。沙村広明が好きだから・・という理由では手を出さない方が良いと思います。この手の趣味はないので、楽しむのはちと無理でした。

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ブラッドハーレーの馬車(Wikipedia)
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虹ヶ原 ホログラフ / 浅野いにお

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素晴らしい世界」、「ソラニン」などで有名(?)な浅野いにおの作品。これまでに比べると、少し雰囲気の違う作品。『現実に絶望しながらも、自分だけの宝物を大切に生きていく』のがこれまでの作品だとすると、今回は『現実には救いがない』で終わっちゃってる感じ。悪意と絶望が色濃く出た内容になっています。嫌いじゃないけど、話も抽象的で好みが分かれそう。

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誰も知らない / 邦画

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母と子ども4人がアパートに越してくる。長男の明を除き、他3人の子どもたちはそこに住んでいることは秘密で、4人とも学校にも通っていない。そんな中、母が長期に家を空ける。机の上には現金20万円が置かれていた…。実話を基に構成されたという話で、カンヌ国際映画祭で主演の柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞したことでも話題になりました。
あらすじからも感じられると思うけど、子どもたちだけの危なっかしい生活が綴られるのだけど、あまり悲惨さなどは強調されず、淡々と話は進みます。終盤にある悲惨な事故が起こるものの、それも劇中の数あるエピソードの一つという感じ。語られる内容はとても現実的なのに、語り口が不思議な作品でした。

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誰も知らない(公式サイト)
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夕凪の街 桜の国 / こうの史代

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ヒロシマやナガサキを描いた作品というのは本当に沢山あって、漫画でも「はだしのゲン」を始め、いろんな作品が世に出回っています。でも、正直なところその手の話が描く悲惨さ・残酷さに辟易していた感は否めません。
本作は、あの出来事を経て生き延びた、ある意味で“失わずに済んだ”人たちの物語です。でも例え、自らが死なずに済んだとしても、その後平和な人生を歩めるとしても、決定的に“失われて(奪われて)しまった”ものがあり、そしてそれらを元に戻すことはもうできません。
そんな欠落感を背負いながら生き続けるというのがどういうことか、それは戦争ですら聞いてしか知らない僕のような世代には想像もつきません。それでも読了後、突然に突きつけられたその感情は、戸惑いと静かな怒りを生み出したのでした。

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